どうしてドライフードを与えないといけないの?
実は、犬は人間とは必要な栄養素やバランスが違い、タンパク質や脂質を多く必要とします。また、人間とまったく同じ食べ物を与えると、過剰摂取になる成分があったり、中毒を起こしてしまう恐れが。そういった面を考慮しつつ、健康維持に必要な栄養素をすべて接種できるように作られたフードを総合栄養食と言い、日本では、開封後の保存が効き、かさ張らないことから、ドライタイプが好んで利用されています。ドライフードを与えるということではなく、総合栄養食を主食として与えるようにする必要があるということです。
ちなみに「一般食」と書いてあるフードもありますが、栄養的な保証がないので、長期的に与えると栄養の過不足が生じる可能性があります。「スナック類」も同類で、与えすぎは肥満の原因にも。総合栄養食を中心とした食生活を基本にしてあげましょう。
愛犬の年代にふさわしいカロリーや栄養を・・・
犬の年齢の進行は人間よりも早く、約6歳で人間の40歳代になります。通常、ペットも年齢とともに運動量が減り、一日の必要摂取カロリーが少なくなります。高齢期になると、消化吸収能力も衰えるため、効率よく必要な栄養素を補えるよう、特に質の高いタンパク質、脂肪を摂取できるよう、毎日の食事に気を配りたいところ。
犬は自分でフードを変える時期がわかりません。飼い主さんが「年齢に適した食事選び」を心がけてあげましょう。
食べ物を変えると便の色や硬さ、ニオイに変化がでます。
もしも、下記のような変化があった場合は病気の疑いが。
●血が付着したり混ざっている
●黒くて粘り気のあるタール状のもの
●白いゼリー状の粘液が付着している
●灰色や白っぽい、もしくは緑色だ
●細い便
動物病院に行く時は便を持参しましょう。
また、他の症状はないか観察もしてください。
うちの子の「食の安全」を目指して
2009年にはペットフード安全法という法律が施行されました。ペットフードの製造や輸入、販売に関する規則をおこなう法律で、現在の日本社会において大切な家族として犬猫の健康管理への意識が高まっていることが背景にあります。
愛犬の体に必要な栄養素は、使用される原材料の質の良し悪しにも左右されます。副産物(羽根、くちばし、爪など)が使用されているフードは、タンパク質が多くても栄養素の質が異なるため、必須アミノ酸のバランスは悪いと言えます。
飼い主さんが信頼できるメーカーで、納得できるフードであることも大切なポイントのひとつ。適切な「食べ物」を与えて、みんなでペット達の健康を守れる環境を作っていきましょう。
Q フードは決まった時間に与えるほうがいい?
A 目安程度でOKです。
あまり神経質に決めてしまうと、時間がずれることが愛犬のストレスになる場合も。
Q 与える量って決めておく方が良いよね?
A 目安の量を決めて、体重増減を要チェック。
年齢や状態、運動量によって1日の必要摂取カロリーは異なります。必要摂取カロリー計算、もしくはフード袋の表記から目安の給餌量を決めて、体重の増減があまり見られない分量に加減してあげてください。
Q 水をあまり飲まないのですが大丈夫?
A いつでもきれいな水を飲めるようにしてあげて。
食事に含まれる水分量によって、正常な飲水量は異なりますが、適量は必要摂取カロリーと同じ数値のmlと言われています。
飲水量が少ない場合は器を変えるなどの工夫も大切です。逆に多い場合は命に関わる病気を患っている可能性も。気になる場合は一度1日の飲水量を測ってみてください。
例:374kcalが必要摂取カロリーの場合、飲み水の適量は374mlになります。
Q 避妊・去勢後も同じフードでいいの?
A 同じでも良いですが、量の調節を
避妊・去勢後は基礎代謝が低くなるため、同じ量を与えると太ってしまう可能性が。量を減らし、様子を見ながら調整しましょう。
犬は嗅覚で食欲が刺激されるので、お湯でふやかすとフードの香りが立ち、食欲をそそります。温度は人肌くらいがおすすめです。
他にもこんなQ&Aがあります。