お話・監修 中塚圭子先生
しつけ教室「ドルチェ・カーネ中塚」(神戸市)運営。これまで指導してきた犬は約4500頭。ペピイ動物看護学校講師、神戸市動物愛護推進員を務め、神戸市をはじめとする自治体主催の「家庭犬のしつけ教室」などでも指導。JAHA(日本動物病院福祉協会)認定ドッグトレーニングインストラクター。JKC(ジャパンケンネルクラブ)公認訓練士。著書に『犬の老いじたく』(角川ssc出版)、『かわいい子犬の育て方』(メイツ出版)、『ニコニコしつけ読本』(ペピイ)などがあります。
【ペピイからのおすすめ】
おやつを使ったしつけには「マナーズマインダー」も利用できます。
「チャイムが鳴ると、知らない人が来る」と覚えて吠えることがあります。
こんなときは、家族みんなでチャイムを鳴らすようにしましょう。
要求に応じたり、なだめたりすると、愛犬は「吠えると要求が通る!」と覚えてしまうので、ここは徹底的に知らんぷり。反応がないのは、犬にとってつまらないこと。吠えても無駄とわかれば次第に吠えやみます。家族で徹底して行いましょう。
【ペピイからのおすすめ】
「ブルソニック」「アボマックス」もお試しください。
リードをつけて玄関先まで出迎えて外であいさつをすませます。 来客に先に家に入ってもらうと、犬は来客の方が優位だと感じ、おとなしくなる傾向があります。
慌ててバタバタと玄関に向かったり、吠えるとかん高い声で「静かにしなさい!」などと言っていませんか。チャイムより、飼い主さんの態度や声に興奮して吠える場合も。落ち着いた態度で行動するだけで吠えグセが改善した例もあります。
「誰か来たよ」と番犬として知らせることを仕事だと思っている子もいます。こんな場合は、「番犬の役目、ありがとう」とほめて、優しく抱いて落ち着かせましょう。
音楽やテレビ音などを流し、生活音のあるおうちにしてみましょう。また、興奮を鎮める香りを漂わせるなど、くつろげる雰囲気づくりも効果があります。
【ペピイからのおすすめ】
苦手音レッスンCD「WANモア・レッスン」、犬用アロマテラピー「プラグアロマ ミッシングユー」もお役立てください。
運動不足が吠えグセを招く!?
お散歩に満足していないと、吠えグセはなかなか直りません。
吠えると”幸せ物質”が出る!?
「お散歩を朝夕しているから、うちの子は満足のはず」と思っていませんか?実は、それでは足りない場合もあります。お散歩不足だとストレスがたまり、吠えやすくなります。それは、吠えると脳内に”幸せ物質”が出るから。吠えることで犬は幸せを感じ、お散歩不足のストレス解消をしているのです。
「1日2回、合計30分」は最低ライン。
お散歩の目安とされる「1日2回、合計30分」は小型犬5歳以上の場合。3歳までならそれでは不満かもしれません。
個体差がありますから、お散歩に満足しているかどうかは、愛犬の様子で判断しましょう。お散歩から帰って来たとき、座りこんでハァハァと荒い呼吸をしているようなら、お散歩に満足しています。
1日のお散歩時間は犬種によっても異なりますので、次の表を目安に見直してはいかがでしょう。
1・2・1・2(ワン・ツー・ワン・ツー)と
リズミカルに歩こう。
歩き方も大事。1・2・1・2とリズミカルに、早歩きぐらいがいいでしょう。お散歩の楽しみは単に歩くだけではありませんね。草のにおいをかいだり、草の上を寝転がったり、ウロウロ歩きやかけっこをするなど、飼い主の主導で取り入れてお散歩の満足度を高めてあげましょう。
※いったん吠えグセがついてしまったら、お散歩に満足しても吠えなくなるわけではありません。すぐに吠えグセを解消したいときは、吠えグセ防止グッズを利用するのもいいでしょう。