インフォームドコンセントのための犬と猫の神経病学アトラス
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本書の主な目的は、動物病院に来られるペットの飼い主さんに対し、その症例の状態と治療について説明をするとき、獣医師の手助けになることである。(中略)
飼い主さんが病気に関する理解を深め、同時に先生方が飼い主さんから信頼を得られるように作られた本である。また、専門医にも要点を示唆するハンドブックとして重宝されると思う。(序文より一部抜粋)
今では、20年前には不可能であった診断や治療が広く行われるようになっている。しかし、善良な飼い主さんたちは今も昔もほとんど変わることなく、自分たちの宝物である犬や猫の病気のことをよく知らないまま、なんとか助けてもらおうと慌てて病院に来ていることが多い。そんな状況のなか、獣医師が短時間で病気の説明や手術の説明をしたところで飼い主さんには理解しきれないことが少なくないと思われる。そこでイラストを多用した本書の出番である。
(翻訳者の言葉より一部抜粋)
【目次】
01 神経系の解剖と生理
1 神経系(中枢神経系と末梢神経系)
2 神経系(交感神経系と副交感神経系)
3 脳
4 脊髄
5 脳神経
6 反射弓
7 排尿反射
02 臨床診断と各種検査
神経学的検査
8 精神状態と意識レベルの変化
9 姿勢の異常
10 姿勢反応
11 脳神経検査
12 前肢および後肢の脊髄反射
13 その他の脊髄反射
神経疾患に対する検査法
14 脳脊髄液の採取法
15 脊髄造影法
16 電気生理学的検査
17 その他の検査法
03 中枢神経疾患
てんかんおよび関連する症候群
18 てんかん
19 馬尾症候群
20 中枢性前庭症候群
21 末梢性前庭症候群
脊髄の圧迫病変
22 環椎・軸椎不安定症
23 尾側頚椎脊髄症(ウォブラー症候群)
24 脊椎と脊髄の奇形性疾患
25 椎間板ヘルニア
26 脊髄損傷
27 脊髄腫瘍
脊髄の非圧迫病変
28 脊髄の血管性病変
29 大動脈血栓塞栓症
30 感染性炎症
31 非感染性炎症
32 水脊髄空洞症
33 脊髄癒合不全
34 変性性脊髄症(脊髄変性症)
脳疾患
35 突発性脳血管障害
36 炎症性脳疾患
37 水頭症
38 後頭骨形成不全症候群(COMS)
39 クモ膜嚢胞
40 肝性脳症
41 外傷性脳損傷
42 脳腫瘍
43 認知機能不全症候群
小脳疾患
44 小脳疾患
45 小脳皮質変性症
46 特発性小脳炎
神経眼科学
47 視覚の検査
48 検眼鏡検査とその他の検査
49 ホルネル症候群
04 末梢神経疾患
50 末梢神経疾患の分類
51 炎症性末梢神経疾患
52 特発性顔面神経麻痺
53 急性特発性多発根神経炎
54 坐骨神経麻痺と橈骨神経麻痺
55 腕神経叢の裂離
56 腰椎圧迫症候群
57 代謝性ニューロパチー
58 重症筋無力症
59 筋炎
05 排泄障害
60 排尿障害
61 排便障害
06 神経外科:外科手技
62 吻側テント開頭術と尾側テント開頭術
63 経前頭洞開頭術と後頭下開頭術
64 片側椎弓切除術
65 背側椎弓切除術
66 頚部脊髄の腹側減圧術
67 側方椎体切除術
68 造窓術
69 神経外科の合併症
70 術後管理
■著者:Juan José Mínguez Molina ■翻訳:諸角元二
■A4判 ■80頁 ■ツインリング製本 ■オールカラー ■オールPP加工