122クリップ・約360分の大ボリュームの音声解説付き動画と描出のお手本動画が視聴可能。
教科書では学べない、著者が試行錯誤を重ねて体得した描出テクニックをフランクな語り口で紹介。
ただ描出するのではなく、“キレイに”描出するためのテクニックを解説しているため、診断の質の向上に役立つ。評価項目についても、徹底的な臨床家目線で、現場で必要な知識に絞って解説。超音波検査初心者から、コツを知りたいベテランまで、幅広く活用できる腹部超音波検査のテクニックガイドの上巻。
上巻では、「超音波検査の基本知識」と「肝胆道系」「脾臓」「腎臓・尿管」の描出について徹底解説。
※下巻は、2024年発行予定。
下巻では、「副腎」「膀胱・尿道」「生殖器」「消化管」「膵臓」の超音波検査の描出について掲載予定。
【本書の特長】
●雑誌『伴侶動物画像診断」の大人気連載をベースに、動画を大幅に追加し、加筆修正。
●テクニックを細かく言語化して解説。「慣れ」や「感覚」に頼らず、確実に上達できる!
●動画は計122クリップ・約360分の大ボリューム! 書籍のほぼすべての内容がスライドを使用した音声解説付き動画で視聴可能。
●動画には、QRコードから簡単にアクセスできる。
【目次】
第1章 超音波検査の基本知識
1 超音波検査の準備と超音波装置の操作
超音波検査の心構え
検査前の準備
保定方法
プローブの扱い方
動物とプローブとの接触
超音波検査の前に患者情報を十分頭に入れる
装置の設定と調節
画面の向き
使用するプローブの選択
カラードプラについて
検査の順番
2 様々なアーティファクト
反射・屈折・散乱
多重反射(多重エコー)
音響陰影(シャドウイング)
音響増強
サイドローブアーティファクト
ラテラルシャドウ(側方陰影)
ミラーイメージ
スライス厚みアーティファクト
第2章 肝胆道系の描出
1 胆嚢
犬の胆嚢を描出しよう
猫の胆嚢を描出しよう
胆嚢の評価法
2 肝臓
肝臓を検査する目的
4つのカットで肝臓の3項目を評価しよう
4つのカットの3項目の評価による鑑別疾患
全エリアスキャンで肝臓の腫瘤性病変を探そう
肝葉の解剖
肝リンパ節を描出しよう
猫の肝臓描出のコツ
3 総胆管
総胆管を検査する目的
総胆管を閉塞させる疾患
総胆管の解剖
犬の総胆管を描出しよう
猫の総胆管を描出しよう
総胆管の異常所見を覚えて総胆管閉塞を診断しよう
第3章 造血器の描出
1 脾臓
脾臓を検査する目的
脾臓の解剖で注目すべき点
毛刈りをせずうまく描出するコツ
犬の脾頭部~脾体部を描出しよう
犬の脾尾部を描出しよう
犬の脾静脈とその周囲構造を描出しよう
猫の脾臓を描出しよう
脾臓のエコー源性の評価法
犬の脾臓腫瘤の鑑別診断
犬の脾腫の鑑別診断
猫の脾臓腫瘤の鑑別診断
猫の脾腫の鑑別診断
第4章 腎臓・尿管の描出
1 腎臓
腎臓を検査する目的
犬の腎臓の解剖
猫の腎臓の解剖
腎臓の大きさの評価
腫瘤の有無
腎盂の評価
腎臓の内部構造の評価
犬の左腎をきれいに描出しよう
犬の右腎をきれいに描出しよう
猫の腎臓を描出しよう
腎臓は“きれいに”描出することが重要!
2 尿管
腎盂・尿管の拡張と閉塞の関係について考えよう
尿管が拡張する閉塞疾患の種類
猫の尿管結石を診断する際に知っておきたい病態の知識
描出の前に……毛刈り必須!
猫の尿管結石を描出しよう
後大静脈後尿管は閉塞には関係ない
犬の尿管結石
著:戸島 篤史
A4判 208頁 オールカラー
発行:緑書房